2008年6月19日: 米澤副研究センター長 Dahl-Nygaard 賞を受賞
[2008年6月19日 掲載]
東京大学大学院情報理工学系研究科教授・情報基盤センター長で、産総研 情報セキュリティ研究センター 副研究センター長を兼務している 米澤 明憲 教授が、国際オブジェクト技術協会 (AITO, Association Internationale pour les Technologies Objets) より2008年度の Dahl-Nygaard 賞 を受賞しました。
米澤教授は 1970 年代より並行オブジェクト指向言語の研究に取り組んできており、理論的基礎の確立から、実際のプログラミング言語の設計及び並列計算機上への効率の良い実装、また computational reflection の概念の導入に至るまでこの研究分野に大きな貢献を果たしています。最近では、仮想空間 Second Life における仮想物体の表現に並列オブジェクト技術が用いられ、また同教授の研究室で開発した移動オブジェクトの実装技術が細粒度スレッドの実装などにも応用されています。詳しい受賞理由は、AITOのページ(英文)をご覧ください。
また、米澤教授は1990年代よりネットワーク上のソフトウェアのセキュリティに関する研究に従事しており、本研究センターでは副研究センター長として、主にソフトウェアセキュリティ分野を中心に研究指導をいただいています。
同賞の授賞式は、7月7日よりキプロスで開催される ECOOP 08 (22nd European Conference on Object-Oriented Programming) にて行われる予定です。