お知らせ: 情報セキュリティ研究センターは、2012年4月1日にセキュアシステム研究部門 (2015-03-31 終了) に改組されました。
2015年4月1日現在、一部の研究は情報技術研究部門に継承されています。

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2009年6月24日: SASEBO サイドチャネル攻撃用標準評価ボード 販売の開始

[2009年6月24日 RCIS発表]

独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)情報セキュリティ研究センター【研究センター長 今井 秀樹】ハードウェアセキュリティ研究チーム【研究チーム長 佐藤 証】と国立大学法人 東北大学【総長 井上 明久】(以下「東北大学」という)大学院 情報科学研究科 青木 孝文 教授、本間 尚文 准教授らが経済産業省の委託事業の中で開発した、暗号モジュールの安全性評価用標準FPGA(Field Programmable GateArray)ボードSASEBO(Side-channel Attack Standard Evaluaton BOard)を、凸版印刷株式会社【代表取締役社長 足立 直樹】およびCryptography Research, Inc. 【代表取締役社長 Paul Kohcer】(以下CRI社という)から製品化することとなりました。

産総研では、暗号モジュールの安全性評価の国際規格策定への貢献を目的に、サイドチャネル攻撃の評価実験用の標準プラットフォームとしてSASEBOボードを開発し、国内外の研究機関での利用を進めています.これまでは、当該研究分野で実績を有する研究機関にのみ限定して配布を行ってきましたが、開発や教育を目的とする利用の要望が企業や大学から多く寄せられたため、一般販売を行うこととなりました。

今回、凸版印刷株式会社からは、Xilinx®社のFPGAを実装したSASEBO-Gと、ALTERA®社のFPGAを実装したSASEBO-Bの2種類のFPGAボードが販売されます.またSASEBO-Gは、CRI社が開発したサイドチャネル実験環境 DPAWorkstation™ においてFPGA試験デバイスとしてサポートされます。

産総研は、最新のデバイスを用いた評価ボードや各種ツールの開発も行っており,これらを当該研究分野の発展に役立てることで、情報セキュリティ製品全体の安全性向上に貢献していきます。