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2009年11月3日: 米澤副研究センター長が紫綬褒章を受章

[2009年11月3日 掲載]

産総研 情報セキュリティ研究センター米澤 明憲 副研究センター長(東京大学大学院情報理工学系研究科教授・情報基盤センター長)が、2009年11月3日発令の紫綬褒章を受章しました。

紫綬褒章は、「学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい」者に対し授与される褒章です。今回の米澤教授の受章は、情報科学の分野におけるソフトウェアシステムの基礎理論に関する研究、とりわけ並列オブジェクトに基づく計算モデルやプログラミング言語の提唱など、理論から実践に至る長年の幅広い業績が評価されたものです。

米澤教授は 1970 年代より並列オブジェクト指向言語の研究に取り組み、理論的基礎の確立から、実際のプログラミング言語の設計及び並列計算機上への効率の良い実装の導入に至るまで、多数の著名な業績を残しています。近年クラスタ・クラウドなどの並列計算機環境の普及にともない、これらの研究成果を基礎としたシステムがさまざまな場所で設計され実用に供されています。1999年には米国計算機学会フェローの称号を授与された他、昨年にはこの分野の主導的な地位にある国際オブジェクト技術協会から Dahl-Nygaard 賞を授与されています。

また、最近ではモバイルオブジェクトやセキュアコンピューティングの分野でも精力的な研究を行なっており、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「社会基盤としてのセキュアコンピューティングの実現方式の研究」など数々の業績が高く評価されています。

本研究センターでは設立当初よりご支援を頂き、現在は副研究センター長として、主にソフトウェアセキュリティ分野を中心に研究指導をいただいています。