HTTPパスワード相互認証プロトコル

3.0b5+draft02.0+1 リリースノート

(revision 736)

利用に関する一般的な注意

MutualTestFoxの実装は、Mozilla Foundationによって開発者向けに公開されているMozilla Firefoxの開発テスト版を基に改造したものです。そのため、このブラウザは 未完成の機能や未修正のバグを含む可能性があり、一般のWebブラウジングには必ずしも適していません。また、我々による改造により新たな誤りが含まれている可能性もあります。

また、研究上の制約により、このブラウザに脆弱性が発見された場合でも、 直ちにソフトウェアの修正を提供できない場合があります。

産総研・ヤフー株式会社およびその関係者は、本件ソフトウェアを利用することにより 生じるあらゆる有形・無形の影響につき、全ての責任を放棄します。 本ソフトウェアの利用者は、本件ソフトウェアを利用したことにより生じた 損害、債務、知的財産権上の負担などの全てを負担することに 同意したものとみなされます。

あくまでMutualTestFoxの利用は本提案プロトコルの評価にとどめ、一般の Webブラウザとしては正式版Mozilla Firefoxなどの通常のWebブラウザを使うことを 強くお勧めします。

バージョンに関する情報

  • 本ブラウザは、Mozilla Firefox 3.0β5の公開されたソースコードを基にしています。
  • 本ブラウザは英語版を基にしています。
  • 配布するバイナリでは、Mozilla Firefox 3.0β5 で導入された jemalloc を導入していないため、動作が異なる可能性があります。
  • 相互認証プロトコルに関しては、ドラフト02版を基に、基本部分を実装しています。主な未実装の機能は次の通りです。
    • タイムアウト機能
    • 任意認証機能(プロトコル仕様書10節)
  • 本版でプロトコル実装に起因する相互運用性の問題を修正したため、旧版 (revision 718) のサーバで生成したパスワードDBとの間に非互換性が生じます。

インストール時の既知の問題

  • 今回の実装は、基本的にはMozilla Firefoxと共存するように設定しています。プロファイルなどは基本的にはFirefoxとは独立に作られます。原則としてFirefoxの動作には影響しないはずですが、問題が生じた際にはFirefoxの上書き再インストールなどを行ってください。
  • 本ブラウザをインストールすると、.HTM ファイルとの関連付けが設定されます。そのため、ファイルアイコンなどが変更される場合があります。必要に応じて、関連付けの再設定などを行ってください。
  • Mozilla Firefox 3.0β5 英語版の仕様により、日本語版OSへのインストール中に文字化けが生じます。動作自体は正常に行われているようです。
  • 検索バーの標準の検索エンジンが変更されています。必要に応じて再設定してください。

動作中の問題

  • Webブラウザ本体の自動更新機能は無効化されています。
  • Mozilla Firefox 3.0β5 英語版の仕様により、Adobe Flash Plugin の自動インストールが失敗します。Flash を必要なコンテンツの閲覧が必要な際は、Adobe のサイトから単独インストーラをダウンロードし実行してください。
  • 拡張機能は基本的に Mozilla Firefox 3.0β5向けのものが動作するようになっています。

その他

  • 今回実装したプロトコルのうち、楕円曲線暗号を含むアルゴリズム (アルゴリズム名 iso10770-4-ec-p256, iso10770-4-ec-p521) の機能は、第三者の既存の特許への抵触の可能性が指摘されており、初期設定では無効になっています。この機能は特定のキーを about:config 画面から設定することで有効になりますが、特許法に基づき本件技術を正当に利用できる者による機能評価を想定していますので、特許ライセンスを保有している、または自己の責任において特許の適用範囲に該当しないことに責任を負える場合にのみ有効にしてください。
    • 本機能を有効にしたことにより、当該技術に係る特許使用料等が発生した場合、本機能を有効にした利用者が負担することを了解していたものとみなします。産総研・ヤフー株式会社・本ソフトウェアの実装者およびその関係者は、本アルゴリズムの使用によって生じる知的財産権上のリスクにつき、また当該特許の有効性または無効性につき、何の保証も行いません。

変更点

変更点一覧のページ をご覧ください。