2007年1月30日: 第3回情報セキュリティ文化賞の受賞について
【RCIS 2007年10月22日掲載】
産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センターの今井 秀樹 研究センター長(中央大学教授兼任)と高木 浩光 主任研究員(ソフトウェアセキュリティ研究チーム)が、情報セキュリティ大学院大学主催の「第3回情報セキュリティ文化賞」を受賞しました。
選考委員会による受賞理由は以下の通りです。
- 今井秀樹 研究センター長
- 80年代後半に松本勉氏とともに提案した暗号鍵共有方式KPSがその実質的安全性への高い評価により現在ICカードをはじめ幅広く実用化されているほか、暗号技術検討会座長、暗号技術評価委員会委員長として電子政府等で利用される暗号技術評価の取りまとめに尽力、さらに電子透かし技術をはじめとするDRMの研究および各種標準化調査研究へ寄与されるなど、研究開発から国策に至るまで幅広くわが国の情報セキュリティの発展に貢献されたこと。
- 高木浩光 主任研究員
- 産業技術総合研究所セキュアプログラミングチーム*1 の中核的メンバーとしての研究活動のほか、経済産業省局長級諮問機関情報セキュリティ総合戦略策定研究会委員、総務省情報通信政策研究所インターネット研究会部会委員等の公的活動、また、個人の立場からもウェブサイトの脆弱性の指摘や改善策を提示することによりインターネットバンキング等の安全性向上に貢献するなど、一貫して情報セキュリティ向上に関する社会的な取り組みに尽力されたこと。
詳しくは、情報セキュリティ大学院大学のリリースをご覧下さい。
- *1: 高木浩光は2005年3月まで当研究所グリッド研究センターセキュアプログラミングチームチーム長、2005年4月より現職。